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執筆者の写真チーチー☆ビアンカ

此岸-Shigan(2018)制作後記


レコーディング期間:2018年7月〜

撮影期間:2018年7月〜9月


2017年に二度目のうつになる

ブラック企業をやっとのことで辞めた数ヶ月後にまたブラック企業に入ってしまった

映像制作という職種自体がブラックというのはご承知の事実

しかし、それにしたって・・・何の因果か

私、悪いことした?

呪いのような非科学的でどうしようもない事をついつい考えてしまう


周りの友達は結婚したり、転職せずに同じところで働き続けていたり、

比べちゃうと私の人生はついていない

同じ時間歩いたはずなのに、振り出しに戻っている


何で私だけ


でも私は

あんなにひどい事が立て続けに起こっても、死なないで生きていられたわけだ


そのおかげでチーチー☆ビアンカ に出会えたんだよな


絶望を知り、絶望から抜け出した私だからこそ

こんなにも夕日が美しく思えるのかもしれない


誰かが笑いながら見逃している景色を私はただ一人

気が済むまで眺めている事ができる


落ちる夕日を見送って朝日が上るのを待っていたっていい


私はボロボロで孤独だが、今、やっと自由なのだ



梨畑についての歌詞は当時東京都稲城市に住んでいた事による

梨は稲城の特産で住宅街の中に梨畑が点在していた


しかし梨畑の水平線がきれいに見渡せるポイントは

平坦で住宅の密集する多摩地方にはなかった為、

富山県の呉羽丘陵まで撮影に行った


そしたらずっと暴風雨で夏場だったにも関わらず寒くて寒くて

最終日の夕方にようやく晴れた事は奇跡だった


リップを撮ったのは多摩川の河原

夕日に見立てて朝日が上るときに撮ったのだが、

朝から蒸し暑くて気持ちが悪くなった


水に潜る撮影は飯能市の渓谷で行なったが

前日の大雨で水の流れが早くなっており水温も低くて危なかった


総合的に過酷な撮影だった



歌に関してはSam Smithの歌い方に影響を受けた部分があり

ビブラートを意識するようになった

その結果だろうか、以後チーチーの音楽はより民謡的というかエスニック化していく


また、地声を混ぜて歌うようになった

それまで裏声を使って歌う事で自分の出しやすい音の幅が限られてしまっていた

地声でも歌えるようになる事で今まで似通った音楽をつくりがちだったところを

少し打開できたと思っている





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